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自由の森寮生Life
自由の森学園学生寮の公式ブログです。 日々の出来事や学食のメニューを紹介していきます。 主に、毎週火曜日更新しまーす(^0^)/ (不定期に携帯で更新します!)

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亀2匹と人間の子供たちの話

亀が来ました。
ミシシッピアカミミガメとクサガメです。ナニ科のナニ属でどのぐらいの近縁の種かなんてわかりませんが、とにかく公園の池の岩でよく甲羅干ししてるやつらです。彼らの先祖は遠くの国にしか居なかったのに、そのかわいらしさに目が眩んで人間がさらって日本に来た。
彼らは平和そうに首を引っ込めたりどぷんと水にもぐったりしますが、そんな彼らも物を食う。食われるほうは平和じゃないのです。食われる側がたまたま日本にしかいない亀の卵で、どんどん減ってゆくので彼らは時に悪者として扱われます。生態系が崩れることは深刻で、取り返しのつかないことが多い。それは少し学んだし、大きくて複雑な問題だと思います。
でも、減ってゆく亀とそれを食う亀では命の重さが違うのでしょうか。

そんなミシシッピアカミミガメとクサガメが1匹ずつ、ある事情である池に放たれ、そこの生態系を崩すというので流れ流れて男子寮の前で買うことになりました。
威勢の良い男子たちが木を組み立て土に埋め込み、ブルーシートをかぶせて一畳くらいのプールを作ります。彼らの結束力や作業を面白がれる能力は見ていてわくわくするしほほえましく、「彼らもたくましくなったもんだ」と時に可愛いとすら思えてしまいます。
そこに看板が必要だというので私が呼ばれました。注意書きと亀の名前と亀の絵を描いてほしいといいます。きっとずっと置かれる看板だからうまくかけなかったらどうしようと不安だったけれど、ゴールデンウィークで人が居なくてあまりにさみしかったし彼らのわいわいした空気が嫌いではなかったので
「おーけい、油性ペン持ってくる」
なんて言ってかき始めたのでした。プラスチックのビールケースに腰掛けて、一回り大きなビールケースを机に。ちょっと寒いかなあとぼやいたら自分の布団を持ってきてくれる子がいたり。

注意書きの内容は、
「注意
・びっくりするから静かにしてね
・触ったら手を洗ってね」
でした。
亀のプールの周りには、10人くらいの人が集まっていました。指示を大声で出す子、サッと動く子、クモが出たからといって見に行ってしまう子、作業灯を取り付ける子、そばで見ている子、私が文字を書いているのに作業灯の灯りをさえぎって邪魔する子、どうにかして私の手元を照らそうと頑張ってくれる子、等々。
そんな中でものが出来上がっていく空間が私は大好きなのです。

「今言うの悪いんだけど、えさ代募金してね、を入れてほしいのと、触ったら必ず石鹸で手を洗ってね、にしてほしい」
「えー、遅いよ」
「いや、亀の絵の甲羅のとこにそれ入れちゃえばいいじゃん」

「お。かわいくない?」
「ここの線が細いの気になるの私だけ?」
「あー、確かに」
「ほら」
こんな風にでき上がってゆくのです。

さて、亀たちの名前ですが、「アインシュタインとアタリメ」「アインシュタインとベートーベン」「亀1と亀2」なんてよく分からないネーミングセンスが炸裂した後に
「豚丼と天丼」
に落ち着きました。美味しいものが好きな私としてはなかなか好きなセンスです。
ミシシッピアカミミガメの方が身体が大きくて、彼が豚丼。頬に赤いラインが入っていて、どこか尖っているような印象を受けます。
クサガメはその半分くらいの大きさで、彼は天丼。まだ手のひらより少し大きいくらいのサイズですが、これからどこまで成長するやら。

生まれてきた命に罪はないと思うのです。
でも罪はなくても害をなしてしまうことはある。
正しさや真実をひとつにはならないでしょう。
人も同じではないですか。

するめ
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